女子プロゴルフ。放映権の問題で、来年は2試合が減るそうです。
このニュースは、良いニュースでしょうか。悪いニュースでしょうか。
物事はなんでもそうですが、人によって、立場によって見え方が全く異なってくるニュースだと思います。
1.女子プロゴルファーにとって
試合数が減るってことは、放送が減る、ファンに見てもらえる機会が減る、賞金総額が減るなど大きな影響が出ます。
ぶっちゃけ、給料の原資が減るってことですよね。それを喜ぶわけはありません。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181219-00423233-nksports-golf
このニュースのタイトルのとおり、有村智恵プロその他の選手たちは承服しがたいでしょうね。
2.テレビ観戦するファンにとって
わたしもその一人、テレビで女子プロゴルフを観戦するファンのひとりとして。
(1)試合数が減るのは残念
テレビ放送される試合が減るのですから、残念なことに変わりはありません。
(2)民放に毅然とした対応をしたLPGAは良い
現在の、ゴルフ番組(男女とも)の放送は、つまらない。
数少ないライブ放送をのぞいて、一般的なテレビ放送は、優勝が決まった後のタイミングで、録画の動画が流れる。
優勝の決まる数ホールのみ、優勝争いをしている数名のゴルファーのプレイしか放映されません。
あの番組の作り方が魅力的でしょうか。
あれは、スポーツ番組ではなくて、TVショーって感じです。スポーツ番組ではなく、ニュース番組ともいえます。
そんな、テレビファンの視点を忘れた放送しかしない民放に毅然とした対応をしたLPGAは、決して悪いとは思えません。(NHKも、ライブ放送が多いので民放とは違いますが、それでも民放と本質的に変わりはありません、と思います。)
もっと多くの選手を映してほしいし、ライブで見せてほしい等など注文は多くあります。
有料チャンネルやネット配信など、放送は変わりつつあります。
ファンを視点に置いた改革が進むことを期待してます。
3.ゴルフ場で観戦するファンにとって
今回開催が見送られる(中止ではなく、見送りと思いたい)ことになった、日本テレビ系列放送の大会は、以下のとおり。
- KKT杯バンテリン・レディース(熊本)
- 中京テレビ・ブリヂストンレディース(愛知)
- ミヤギテレビ杯ダンロップ女子(宮城)
ゴルフ場で、生の試合を観戦するファンにとって、試合の大会が減るのは残念な話です。
特にその地域にお住まいの方々にとって、近くのゴルフ場で大会される
熊本、宮城はいずれも地震が起きた地域。
海外にお金をばらまき、中には無駄と思えるものにも出費するどっかの宰相よりはよっぽど被災地の人たちに、そしてその復興に力を与えたゴルファーたち、そしてLPGA。これは残念ですね。
逆に、日本テレビは、そんな地域の大会を捨てる決断をした、ということ。
悪い言い方をしてしまったかもしれませんけど、テレビ局はもうちょっと考えたらどうなの?と思います。
4.LPGAへの期待
批判の的になっているLPGA、小林浩美会長ですが、わたしは今回のニュースは英断だととらえています。
テレビ放送の質が改善されるかもしれないし、ゴルファーたちの地位もメディアに従属している(と思える現状)から上がるかもしれない。
いちばんわかりやすい例として、「テレビ放送が終わるまで、更新は停止します」というLPGAのリーダーボードのコントロールを止めてほしい、と期待します。
小林浩美会長、がんばれ。
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